結婚式の祝儀袋の選び方・書き方・渡し方
2025年12月02日 14:05
結婚式に招待されたものの、「祝儀袋ってどう選べばいいの?」と意外と迷ってしまいますよね。特に20代前半で初めて結婚式に参列するゲストにとって、ご祝儀袋のマナーは分からないことだらけだと思います。でも大丈夫です。本記事では結婚式の祝儀袋の選び方・書き方・渡し方について、やさしい口調で丁寧にわかりやすく解説します。ポイントを押さえておけば、自信を持ってお祝いの気持ちを伝えられますよ。
祝儀袋の選び方
まずは祝儀袋自体の選び方から見ていきましょう。ご祝儀袋には様々なデザインがありますが、最も大切なのは包む金額とのバランスです。たとえば「見た目が豪華だから」といって1万円なのに立派すぎる袋を選んだり、逆に5万円以上包むのに簡易な袋にしてしまうと不釣り合いですよね。目安として、中に入れる金額の1/100程度の価格の祝儀袋を選ぶと良いと言われています。一般的に友人として出席する場合、ご祝儀の相場は3万円が基本です(偶数や「4」「9」は不吉とされ避けられます)。包む金額にふさわしいデザインの祝儀袋を選ぶようにしましょう。
次に水引(みずひき)と呼ばれる飾り紐にも注目です。結婚式用のご祝儀袋では、赤白もしくは金銀の水引が使われているものを選びます。結び方は「あわじ結び」や「輪結び」(いずれも結び切りの一種)になっているものが適切です。これらの水引は固く結ばれてほどけにくく、「一度きりの結び」という意味が込められているため結婚のお祝いにぴったりなんです。反対に、蝶々結び(リボン結び)の水引は「何度も結び直せる=繰り返す」ことを連想させるため結婚式にはNGなので注意しましょう。
また、祝儀袋の色や柄もマナーのポイントです。基本的には白を基調としたフォーマルなデザインが結婚式向きとされています。最近ではカラフルで可愛らしいデザインのご祝儀袋も売られていますが、色柄ものはカジュアルな印象になるため親しい友人の結婚式など限定的に使うのが望ましいです。特に年配の方が多い格式ある式では避けた方が無難でしょう。黒やグレーなど暗い色合いのものや、不祝儀(お葬式)用の黒白の水引は結婚式には絶対に選ばないようにしてください。キャラクター柄なども可愛くても公式の場では控えた方が良いでしょう。迷った場合は白地に紅白もしくは金銀の水引がついたスタンダードな祝儀袋を選べば間違いありません。
そしてもう一つ、熨斗(のし)の有無も確認しましょう。熨斗とは祝儀袋の右上に付いている飾り細工のことで、結婚祝い用の袋には必ず付いています。もし熨斗の付いていない袋は本来お見舞い用など別の用途なので、熨斗なしの祝儀袋は選ばないよう気をつけてください。
中袋や中身の書き方
祝儀袋を購入すると中袋(中包み)と呼ばれるお金を入れるための封筒や折り紙が付属していることが多いです。まず、ご祝儀を包む前に用意したいのが新札(新しいお札)。結婚式では折り目のついていない綺麗なお札を包むのがマナーです。事前に銀行やATMで新札を準備しておきましょう。「ちゃんと手間をかけて準備したお祝い金ですよ」という気持ちを示すためでもあります。
中袋の表面(オモテ)には包んだ金額を記入します。金額はできれば漢数字の旧字体(いわゆる大字)で書くのが正式です。たとえば「1万円」は「壱萬円」、「3万円」は「参萬円」という具合ですね。難しい漢字ですが、改ざん防止のために昔から用いられてきた習慣なので、心を込めて丁寧に書きましょう(「一、二、三」などの新字体でもマナー違反とまではいきませんが、可能であれば旧字体を使う方が望ましいです)。金額の頭には「金」を付け、「円」で締めます。必要なら最後に「也」を付けても構いません。中袋の裏面には自分の氏名と住所を記入します。結婚式後に新郎新婦が中身を確認する際、「誰からいくらいただいたか」を把握できるようにするためです。何も書かれていないと、万が一中身が他の人のものと混ざったときに混乱してしまいますから、きちんと書いておきましょう。
金額と名前を書き終えたら、中袋にご祝儀を入れます。お札は人物の肖像画が表になる面を上向きに揃えましょう。つまり中袋からお札を取り出したときに人物の顔が正面に現れる向きです。もちろん複数枚入れる場合も全て同じ向きに揃えるのがマナーです。ちなみに結婚式ではお祝い事なので、中袋の封はのり付けしなくてもOKです(封をきっちり閉じてしまうと「二人の仲を封じる」ようで縁起が悪いとも言われます)。市販の封筒型中袋であればそのままフラップ(蓋)を中に折り込むだけで大丈夫です。お祝い事ですので、基本的には封は軽くとじる程度に留めておきましょう。
中袋がもともと付属していないタイプの祝儀袋(中包みと呼ばれる一枚紙タイプ)の場合でも、別途中袋を用意するのが正式です。どうしても用意できない場合は白無地の封筒か半紙にお金を包み、同様に金額と氏名(住所)を記入してくださいね。
表書きの書き方(外袋の書き方)
次は祝儀袋の表書きについてです。表書きとは外袋の表面に記す文字のことで、通常上段にお祝いの名目、下段に贈り主の名前を書きます。最近の祝儀袋はあらかじめ「寿」などの文字が印刷されているものも多いですが、無地の場合は自分で書き入れる必要があります。
まず上段中央には「御結婚御祝」や「寿」などの文字を書きますが、文字数に注意しましょう。実は「結婚御祝」は4文字で縁起が良くないため、頭に「御」を付けた5文字の「御結婚御祝」とするのが一般的です(「寿」一字だけでももちろんOKです)。縦書きで中央に大きく、祝いの気持ちを込めて書きましょう。書く際の筆記具は毛筆や筆ペンが最適です。濃い黒インクではっきりと太めの線で書くのが望ましく、ボールペンや細字の万年筆などは避けます。毛筆が難しければ黒のサインペン(太字フェルトペン)でも構いませんが、薄墨(薄い黒インク)は弔事用なので使わないでくださいね。
続いて下段には贈り主である自分の名前を書きます。フルネームを略さずに、上のお祝いの文字よりやや小さめの字で書くとバランスが良いです。苗字と名前の間にスペースは特に要りません。20代前半の方なら毛筆に自信がないケースも多いでしょうから、下書きをしてから清書するなど工夫してみてください。名前が一人分であればこれで完成ですが、連名で包む場合は書き方のルールが少し変わります。
- 夫婦で連名の場合:夫の名前を右側にフルネームで、妻の名前は左側に名字を省略して下の名前だけを書きます(妻もフルネームで書いても問題ありません)。
- 友人同士など立場が同等の連名(2~3名):名前の順番は五十音順(読み仮名のアルファベット順)で、右から順にフルネームを書き連ねます。同じ会社の同僚などであれば年齢や社歴に関係なく五十音順でOKです。
- 職場の上司や先輩と連名の場合:一番右に一番目上の方の名前を書くなど、役職や立場が高い人を右側にして左へ向かって順に並べます。社長・部長から順番に、といった具合ですね。
- 4名以上で連名の場合:全員のフルネームを書くのは3名までが限度です。4人以上になる場合は、代表者の名前を中央にフルネームで書き、その左下に小さく「外一同」(ほかいちどう)と添えます。「◯◯一同」などグループ名を書く方法もあります。
連名の場合でも筆記具や文字の大きさの基本は同じです。なお、表書きに書く自分(達)の名前は、招待状の宛名と同じ氏名を書くようにしましょう。女性で招待状が旧姓宛ての場合などは、念のため旧姓のまま書いておく方が混乱を避けられます。
祝儀袋の持参マナーと渡すタイミング
最後に、祝儀袋を当日どのように持って行き、いつ渡すかについてのマナーを確認しましょう。まず、ご祝儀袋そのものは袱紗(ふくさ)に包んで持参するのが基本です。せっかく丁寧に準備した祝儀袋も、そのままバッグに入れたり手で持ったりすると汚れや折れ目が付く恐れがあります。袱紗はご祝儀袋を保護し美しく持ち運ぶための布で、結婚式用には赤やオレンジなど明るい暖色系の無地もしくは鶴・扇・亀甲など縁起の良い柄のものが適しています。逆に弔事用の紫やグレーなど暗い色の袱紗は避けましょう(紫は慶事でも使える中間色と言われますが、若い方は無難に明るい色を選ぶのがおすすめです)。
当日は、受付でご祝儀を渡す時まで袱紗に包んだままにしておきます。披露宴会場の受付に着いたら、まず受付担当の方に一言「本日はおめでとうございます。」とお祝いの挨拶を伝えてから自分の名前を名乗りましょう。受付で芳名帳(ゲストブック)に記帳する前か後かは会場の流れに従って構いませんが、ご祝儀は受付で最初に手渡すのがマナーです。袱紗から祝儀袋を出す際は、受付の人から見て文字が読める向きに祝儀袋をくるっと回して正面を向けてから両手で差し出します。袱紗はテーブルの上に置くか、懐中タイプなら外側に折り返して脇に控えさせましょう。渡しながら「本日はお招きいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。」など感謝と丁寧な気持ちを伝えると良いですね。相手が受け取ったら軽くお辞儀をし、袱紗は畳んでバッグにしまいます。
もし受付の列が混雑していたり担当者が不在だった場合でも、式が始まる前までには必ず新郎新婦側の受付係やスタッフに渡すようにしましょう。絶対に新郎新婦本人に直接渡すものではありません。また、ご祝儀は基本的に現金を当日持参するものなので、事前に銀行振込したり後日郵送するのはマナー違反です(欠席の場合を除きます)。どうしても当日持参できない特別な事情がある場合は、事前に新郎新婦に相談しましょう。
準備から当日まで、一連のマナーを押さえておけばご祝儀に関する不安も解消されるはずです。最初は少し緊張するかもしれませんが、心を込めたご祝儀はきっと新郎新婦にも喜んでもらえますよ。
初めてのご祝儀袋準備は戸惑うことも多いですが、マナーのポイントさえ押さえれば難しくありません。お祝いの気持ちを込めてしっかり準備し、当日は笑顔で祝福の時間を楽しんでくださいね。あなたの心のこもったご祝儀が、新郎新婦にとって何よりの祝福になることでしょう。お読みいただきありがとうございました。どうぞ素敵な結婚式をお楽しみください!
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